引越しの初期費用はいくら?総額の内訳

更新日:2026年8月24日 / 情報確認日:2026年8月24日

賃貸物件を借りて引越すときの初期費用は、「敷金」「礼金」「仲介手数料」「前家賃」の4つが主な内訳です。

国土交通省の調査では、これらの費用を実際に支払った世帯の割合と、支払った場合にもっとも多かった月数がわかっています。敷金・礼金がかからない物件も少なくありません。

この記事では、国土交通省の公式データと告示にもとづいて、初期費用の内訳と相場、費用を抑える考え方を解説します。

民間賃貸住宅の初期費用の内訳(国土交通省・令和6年度住宅市場動向調査)

項目支払った世帯の割合もっとも多かった月数
敷金/保証金57.7%1ヶ月ちょうど(61.7%)
礼金42.6%1ヶ月ちょうど(65.0%)
仲介手数料44.2%1ヶ月ちょうど(65.6%)

引越しの初期費用の内訳|何にいくらかかるか

賃貸物件を借りるときの初期費用は、主に「敷金」「礼金」「仲介手数料」「前家賃(契約する月の家賃の前払い)」から構成されます。国土交通省の調査によると、これらは必ずしも全員が支払うわけではなく、物件によってはかからない項目もあります。

敷金の相場

敷金(保証金と呼ばれることもあります)は、家賃の滞納や退去時の原状回復費用に充てるため、契約時に貸主へ預けるお金です。国土交通省の令和6年度住宅市場動向調査では、敷金・保証金があった世帯は57.7%で、支払った世帯のうち月数は「1ヶ月ちょうど」が61.7%でもっとも多くなっています。

敷金なしの物件も4割強ある

同じ調査では、敷金・保証金がなかった世帯が42.3%にのぼります。敷金の有無や金額は物件ごとに異なるため、契約前に重要事項説明書で確認することが大切です。

礼金の相場

礼金は、契約のお礼として貸主に支払うお金で、敷金と異なり退去時に返還されません。同調査では、礼金があった世帯は42.6%で、支払った世帯のうち月数は「1ヶ月ちょうど」が65.0%でもっとも多くなっています。

仲介手数料の上限はいくら?

仲介手数料は、物件を紹介した宅地建物取引業者(不動産会社)に支払う報酬です。国土交通省の告示(建設省告示第1552号)では、建物の賃貸借の媒介について貸主・借主の双方から受け取れる報酬の合計額は、借賃(家賃)1ヶ月分の1.1倍(消費税相当額を含む)以内と定められています。あわせて、居住用建物の場合は依頼者の承諾がある場合を除き、貸主・借主のどちらか一方から受け取れる額は借賃1ヶ月分の0.55倍以内とされています。

実際の令和6年度住宅市場動向調査では、仲介手数料があった世帯は44.2%で、支払った世帯のうち月数は「1ヶ月ちょうど」が65.6%でもっとも多く、法律上の上限(1.1倍)に近い水準が一般的であることがわかります。

上限を超える請求は認められていない

宅地建物取引業者が受け取れる仲介手数料の合計額は、告示で定められた上限(借賃1ヶ月分の1.1倍)を超えることはできません。見積もりを受け取ったら、家賃と仲介手数料の金額を照らし合わせて確認しましょう。

前家賃・その他にかかる費用

前家賃は、入居する月の家賃を契約時に前払いするものです。入居日によっては日割りで計算されます。このほか、火災保険料や鍵交換費用、保証会社を利用する場合の保証料などが必要になることがありますが、金額や要否は物件・契約条件によって異なります。契約前に見積書や重要事項説明書で内訳を確認してください。

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初期費用の総額の目安

敷金・礼金・仲介手数料をそれぞれ家賃1ヶ月分ずつ、前家賃を1ヶ月分と仮定すると、初期費用の総額は家賃のおおむね4ヶ月分程度が目安になります。ただし、これはあくまで各項目が1ヶ月分ずつかかった場合の試算です。

かからない費用もある

国土交通省の令和6年度調査では、敷金・保証金がなかった世帯が42.3%、礼金がなかった世帯が57.4%、仲介手数料がなかった世帯が55.8%です。すべての費用がかかるとは限らないため、実際の総額は物件ごとの見積もりで確認しましょう。

初期費用を抑える考え方

  • 敷金・礼金なしの物件も選択肢に入れて比較する
  • 仲介手数料の金額を見積もり段階で確認し、家賃1.1ヶ月分(消費税込み)を超えていないかチェックする
  • 火災保険料や鍵交換費用など、契約時に案内された費用の内訳を1つずつ確認する

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よくある質問

引越しの初期費用の内訳は何ですか?

主に「敷金」「礼金」「仲介手数料」「前家賃(契約する月の家賃の前払い)」の4つです。物件によっては火災保険料や鍵交換費用、保証会社の保証料が必要になることもあります。

敷金・礼金の相場はいくらですか?

国土交通省の令和6年度住宅市場動向調査では、敷金・保証金があった世帯のうち61.7%、礼金があった世帯のうち65.0%が、それぞれ「1ヶ月ちょうど」ともっとも多くなっています。

仲介手数料の上限はいくらですか?

国土交通省の告示(建設省告示第1552号)により、貸主・借主の双方から受け取れる仲介手数料の合計額は、家賃1ヶ月分の1.1倍(消費税相当額を含む)以内と定められています。

敷金・礼金がかからない物件もありますか?

あります。同じ調査では、敷金・保証金がなかった世帯が42.3%、礼金がなかった世帯が57.4%です。物件によって有無や金額は異なります。

初期費用の総額はどれくらいになりますか?

敷金・礼金・仲介手数料をそれぞれ家賃1ヶ月分ずつ、前家賃を1ヶ月分と仮定すると、家賃のおおむね4ヶ月分程度が目安です。ただし各費用がかからない物件もあるため、実際の総額は物件ごとの見積もりで確認してください。

出典・参考

情報確認日:2026年8月24日